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令和3年2月定例会
代表質問 米山 享範
1.「新年度の市政運営に向けて」について
「富士市変革の年」について
(1) 「新年度を『市民と共に創る生涯青春都市 富士市 変革の年』と位置付ける」としているが、ここで言う変革とはどのよう内容を指すのか。市長の意図する変革について伺う。
(2) 変革を志向して掲げた重点施策は、新型コロナウイルスワクチンの接種、地方創生、デジタル変革、SDGsの推進である。いずれも重要ではあるが、とりわけ革新的、変革的取組とは言えないのではないか。ではこの中で「変革の年」の象徴的施策として市長が特筆すべきものと考えているものは何か。
2.「施策の大要」について
(1) 第3『産業』に関する施策について
観光振興について、「引き続き親子を対象とした市内観光ツアーを実施するなど、コロナ禍におけるマイクロツーリズムを推進する」とあるが、
@ マイクロツーリズムの狙いと、これによる観光的効果についてどう分析し、新年度にどう結びつけていくのか。
A 各課にまたがり分散する各種ツーリズムの統合的推進について、新年度はどのように取り組むのか。
(2) 第5『教育・文化・スポーツ』に関する施策について
@ 文化財保存活用地域計画等について
「今後、地域全体で文化財を継承し、総合的に保存・活用していくため、『富士市文化財保存活用地域計画』を策定する」、また、国重要文化財古谿荘の保存・活用に向けた修復に取り組むとあるが、
ア 想定している計画の全体像と、特に活用に関する具体的な手法について伺う。
イ 古谿荘の常時開放という活用の実現時期について伺う。
A 総合体育館建設について
総合体育館について、「施設整備及び15年間の運営を担う民間事業者の募集を開始する」とあるが、
ア コロナ禍により財政が逼迫している渦中において、先行きを重くする計画をあえて進める必然性はどこにあるのか。改めて市長の存念を伺う。
イ 総合体育館は市民が待望する施設であり、必要不可欠な施設ではあるが、一刻を争うものでもない。コロナ禍が一段落するまで一歩引いておくべきではないか。
(3) 第6『都市整備』に関する施策について
土砂等の埋立てについて、「違反行為の撲滅に向け厳正に対処するため、警察及び富士山麓周辺の他市町との連携や、新たにドローンを活用した測量による正確な現状把握を進める」とあるが、
@ 過去の違反行為事例への対応からどのような教訓を得ているか。また、違反行為に対応するため、その教訓を新年度の庁内体制にどう生かすのか。具体的な組織体制について伺う。
A 旧内山財産エリア等では、貸付地ではあるものの富士市の所有地にまで不法に埋め立てされる事例も見られる。土地所有者としてどう対処していくのか伺う。
B 違反行為により埋め立てられた跡地の森林の復元など、原状回復についてはどう対処しているか。
(4) 第7『都市経営』に関する施策について
地区まちづくりセンターにおける指定管理者制度導入について、「令和4年4月から制度の運用を検討していただいているまちづくり協議会との協議を進める」とあるが、
@ 制度導入は、地域自治力の活用という観点から重要であるが、市長自身の地域自治力強化・活用、すなわち本格的な住民自治に向けた哲学を伺う。
A 制度導入は、地方自治力の活用のほんの入り口であり、本丸は大胆な財源移譲・権限移譲を含む地域自治力の強化にあると考える。そこに至る道筋を示す「(仮称)地域自治推進計画」に取り組むことこそ「変革の年」の核心ではないか。所見を伺う。
(5) 新年度の執行体制について
「社会経済情勢の変化や新たな行政課題に的確に対応するとともに、将来を見据えた未来志向の組織体制を構築するため、組織の改正を行う」とあるが、
@ 「変革の年」との位置づけを明確に反映する特徴的な改正点は何か。
A 中央病院に院長直属の「診療情報管理室」を新設するとしているが、この室はどのような機能を果たし、診療の質の向上にどのように貢献していけるのか。また、患者や市民への情報開示についてどのような役割を果たすのか伺う。